こんにちは。
天神整骨院のうえむらです。
今回のわたしのブログは『棚障害』についてご紹介します。
まず、棚とは膝の関節にある『内側滑膜ヒダ』という膜のことを言います。
この『内側滑膜ヒダ』をよく見ると、棚のように見えることから、『内側滑膜ヒダ』のことを『棚』と呼んでいます。
そして、『内側滑膜ヒダ』が原因で起こる痛みを『棚障害』と言います。
では、『内側滑膜ヒダ』が膝のなかで、どのような状態になり、痛みとなるのか?
原因は、膝をよく使うスポーツが特に多く、体質的に『内側滑膜ヒダ』が肥厚していることや、膝を酷使する、大腿部の筋疲労などが原因で『内側滑膜ヒダ』に負担がかかることなどが考えられています。
痛みのメカニズムとしては、膝のお皿である『膝蓋骨』と『大腿骨』の関節部分に、『内側滑膜ヒダ』が挟まれて炎症を起こします。
痛みの場所はピンポイントなものから、痛みの所在がハッキリしないものもありますが、おおよそ共通しているのが『内側滑膜ヒダ』の名の通り、膝の内側やや斜め下あたりの痛みです。
疼痛、圧痛、屈伸等日常動作や運動による痛みの再発、回復段階の違和感など…
症状も多くあります。
うえむらがはじめに覚えた知識では、階段の上りでは『棚障害』、階段の下りでは『半月板損傷』を疑えと教えられましたが、実際の『棚障害』では、上りも下りもどちらもかなり痛みがあります(歩行やサイクリングなどでも)。
症状でもうひとつ、膝の屈伸時に音が聞き取れることがあります。
音は思いのほか、大きく聞き取れ、感触も強く感じることができます。
ゴリゴリ…
ボキボキ…
ギュギュ…など
治療は基本保存療法ですが、周辺筋肉の筋緊張の緩和、スタティックストレッチ(静的ストレッチ)、安静、運動量を減らす、などです。
炎症ですから、冷やすという選択もありますが、うえむらとしては冷やすことがいいとも思えません。
筋緊張の緩和という考えからすれば、はじめて痛みが出始めて、時間が経過して痛みが繰り返される状況(部活など休めることができずについ無理をしてしまうなど…)では、逆に温めるという選択もありだと考えています。
このような『棚障害』ですが、もちろん安静が1番予後良好ですが、騙し騙しに、つい運動を繰り返してしまうケースでも、運動と運動との間が約1週間ほど空く場合では、約2ヶ月ほどで改善もみられ、少しづつ痛みも和らいでいきます。
運動器の怪我は、少しづつ暖かくなる春先に、暖かくなる油断からのウォームアップ不足や冬に比べて運動量が増加することで増えていく傾向があります。
ウォームアップ不足がないよう入念に身体を温めて、運動など身体を動かすことを楽しんでください。
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