内臓でおきた障害が身体の面に現れる『内臓体性反射』

 

今日は患者さん全般に当てはまる症状のご紹介です。

と・・・その前に、皆さん内臓を自分で動かせるよーって人は居ませんよね?心臓も胃腸も肝臓も、五臓六腑は全てオートで活動してくれています。

オート機能と申しましても内臓の活動は横紋筋と平滑筋が不随意に行う運動です。

ではその内臓機能の低下は身体に何を引き起こすでしょう?

 

そもそも、どのような状況で内臓機能は低下するのでしょうか?

今日は皆さんの身体に起こっていても“意識しない„身体の症状についてお話しします。

 

内臓の運動

内臓の運動は大まかに分けて3種類あります。

1つ目は、例えば、上半身を右に側屈するとします。すると腹部の右側の臓器(肝臓・右腎臓・上行結腸など)はその動きを受けて圧迫されますよね?

ですが、左側の臓器の付着部は体幹の壁が伸展して引っ張られて腹腔内には空間が広がります。

デスクワークの仕事体勢では、若干の前屈姿勢の継続になりますので、大腸・小腸・膀胱などの下部の臓器は圧迫を受けます。

 

このように、姿勢・体勢の運動活動による結果として臓器の位置が他動的に変化する運動を移動力といいます。

 

2つ目は、心臓とか肺、消化器系の臓器自体の動きです。

先ほども書いたように、内臓は横紋筋と平滑筋が不随意に行う運動です。皆さんも何か食べたりしてそのあとに『よし、胃と腸を動かそう』なんて思って消化してないでしょ?不随意とはそういうことです。

息を吸った時に下がる横隔膜呼吸や、心臓の作用、胃腸などの管腔臓器の蠕動運動。器官同士の構造上その間に生じる運動(ちょっと難しいですが消化とかです)など自動性が原動力になっている運動を可動力といいます。

 

3つ目は、・・・え?

もっと分かりやすく書けって?

無理です。

 

3つ目は、簡略して言うと器官自体に備わっている固有の運動です。内臓が飛び出した人の手術があったとします。ぞっとしますが・・・手術も無事成功し、後は内臓をお腹に戻すだけ。お医者さんはどうやって戻すでしょうか?ちゃんと初めの位置に戻すと思うでしょ?

 

違うんです。

 

お腹に適当に戻すんです!!もちろんある程度捻転したりしないように戻しますが、勝手に臓器が元の位置に移動して戻るんですよ。凄いでしょ?

赤ちゃんから大人に成長する時に、身体だけでなく器官も一緒に成長します。その際に最初のポジションに移動したり、最終ポジションに移動したりするです。この移動は反復運動で非常にリズミカルに行われます。

この様な各器官の記憶的な反復運動を自動力といいます。

 

器官同士はこの3つの運動によって変化するんです。

 

では次に臓器の機能障害の原因です。幾つもありますので思い当たる方もいっぱい居るはずです。

 

障害の原因

3つの運動力のうち何らかの原因によって障害が引き起こされるのは、特に可動力と、自動力です。

障害の原因は大まかに分けて3つあります。

・癒着・固着による障害

・内臓スパズム

・下垂

このどれかがメインです。

 

関節の機能障害がある場合、可動力と自動力の両方に障害が生じることがあります。自動力にのみ障害が生じる場合は『癒着』可動力と自動力の両方が損なわれている場合は『固着』といいます。

器官が固着している場合には器官の自動力の軸と振幅が変化している可能性があるので自動力も同時に損なわれるというわけです。

だいたいが、感染症とか、炎症が原因でおきます。

 

次に内臓スパズムですが、スパズムの影響を受けるのは管腔臓器だけです。管腔臓器とは要は中が空洞の臓器(胃・腸・尿管とか)です。この器官が刺激を受けると平滑筋が収縮して(スパズムって言うんだよねー)機能が損なわれるんです。

胃が痛いとか、腸炎とかこれに当たりますね。原因はやはり炎症がよくあり、あとは自律神経の障害(プレッシャーで胃が・・・胃が痛い・・とか)アレルギー反応などですね。

 

あとは下垂ですが、内臓下垂はホンとに原因が様々です。癒着の結果起こったり、姿勢の問題だったり、骨格の生理的彎曲の消失、加齢による筋力低下のための弾性の消失、経産婦(出産経験のある妊婦さん)も筋力の低下によってはおこります。

 

この様な原因で器官の運動に障害が生じるとどうなるか・・・

 

器官の障害

最初は無症状の局所的な病変が生じて、次第に症状化してきます。

・局所で起こった症状が繰り返し再発します。

・血管・神経・筋膜の関連器官に病変が生じます。

内臓の働きひとつで身体にも様々な症状が引き起こされるんです。

 

・・・ちょっと難しかったかもしれないですね。

 

そこで分かりやすく今日の要点をまとめますと。

 

『内臓体性反射』というものがあります。

これは、内臓でおきた障害が身体の面に現れる。というものです。

 

胃の調子が悪くなって背部が痛くなったとか、便秘・下痢をして腰が痛くなったとか、女性でいえば生理の時にお腹や腰に痛みを生じますよね?アレです。

逆に体性内臓反射というものもあり、身体から内臓に影響を及ぼします。

ですので、お腹を冷やしすぎたり、暴飲暴食で胃腸を痛めたり、酒の飲みすぎで肝臓、腎臓に負担かけたり・・・寝不足、食事の不摂生、運動不足、水分不足、食物繊維不足、早食い・・・・・数え上げれば切がないくらい必要な事は多いのです。

実際に腰痛の原因は症状を診た限り、腰自体に原因がある事は4割ほど、その他関節筋肉に原因が3割ほど、残る3割は内臓機能の低下や冷えの症状、食生活、睡眠状態などが原因を占めています。

夏場は特に冷えた飲料でのお腹の冷えが原因で腰痛、下肢の痛みにつながりますのでご注意下さい。

良く解らなかった方は・・・是非!サンテ整骨院まで聞きに来てくださいね!

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