腱鞘炎三ヶ条

腱鞘炎の治療は至ってシンプル！！

題して腱鞘炎三ヶ条

その一　　初期症状のうちに冷やすべし

腱鞘炎など、○○炎と付く症状名は炎症の患部が熱をもって腫れるのでしっかりアイシングしましょう。初期治療が早ければ早いほど予後も良く、長引きません。

その二　痛み有るうちは動かすべからず

なぜか腱鞘炎など部分的症状では、痛みがあるうちに動かそうとするＭっ気がある患者さんが多くいます。仕事だから、部活だから、色々と理由はあるでしょうがコレでは治るものも治らず。。。むしろ結構長引いて慢性化さえしてしまいます。テーピングなどの処置でいいので固定してしまいましょう。動かすのは次です。

その三　患部を揉み解し温める

え～、さっきと言ってる事違うじゃーん、噓つき～、ではもちろんありません。炎症が引いた後には今度は筋硬結状態になります。

いざ治療

患部を適度に固定し、安静を保つにはサポーターやテーピングが効果的です。ホワイトテープでガチガチにする必要はありませんが、筋肉にブレーキをかけるテーピングを心がけましょう。

今回の患者さんはかの剣道強豪校学校某イースト・ハッピーヒル・ハイスクールの剣道部員でした。来院時は既に発症から10日ほど経っていました。なかなか練習を休めない部活体質は本当に止めてもらいたいもんです。監督さんはしっかり生徒の将来や健康を考えましょう。結局はパフォーマンスに悪影響でかえって弱くなること必至です。

初診では右手首から前腕部が炎症と腫脹でちょっと動かすのも無理な状態に。安静とアイシングを施していれば、今頃はストレッチに移行してもいい時期だったんですが。

アイシングとテーピングを1週間ほどこし、現在はテープ固定もなしにしてもっぱらストレッチと超音波の温庵法です。

その間は右手を使わない練習を指示。治療をはじめるとなると安静は徹底しないと意味がありません。ちょっとだけとか先っぽだけとかダメダメですよ？人間ってのは一旦やりだしたらどうせ忠告を無視して最後に全部やりたくなるんですから。まったく・・・

拇指から手関節までと、必要なら肘から手首もぐーるぐるします。

皆さんも腱鞘炎かなぁと思ったら、絶対に無理はしないようご注意くださいね。